ぶぎそろ!1

ブギーポップで翼さんには「そうだ旅に出よう」で始まり、「きっとどこまでだって行ける」で終わる物語を書いて欲しいです。できれば13ツイート(1820字)以内でお願いします。 #書き出しと終わり https://shindanmaker.com/801664 


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 気がつくと何もないまっさらな白い世界にいた。地面を擦ると僅かに砂としては細かく、粉と言った方がいい何かがさらっと足跡を付ける。

 自分の足を見て気がつく。いつもの女子高生の体ではない。しかし、自身も見たことが無い体だ。自分の体を見回すと、性差が分かるものが無く、ただ男性と女性の中間地点のような骨格に肉が付着しているように思えた。身に着けている物はこれまでと変わりなく、腕や足などにベルトが付いており、メーテルを思わせる長い帽子もある。身を包むマントも制服も記憶にある限り同じものだ。しかし、ひとつだけ身に着けているはずの物がない。

 スポルディングのバッグだ。腰のベルトに丸めていたはずだが、どこを探してもない。

 


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