呪いと言うエネルギー

元は自分のツイ 


事件の世界で”呪い”って概念があるのってちょっと面白いよな。死ぬと呪詛のエネルギーが当たりに影響を及ぼすのなら、考え方としては人が死ねば、死んだ場所に対してはエネルギーの残滓とでも考えるのもありなのに、紫骸城事件では魔女の呪いだとか感覚が”こちら側”なのが面白い。

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 事件シリーズの世界での死についてのエネルギーは、殺竜事件からでも一部語られている。

 この事件の世界に関しては死のエネルギーは呪詛と呼ばれ(解釈違っていたら教えてね)、我々がいる世界でいえば電気とさして変わりない、エネルギーの一種とも考えられている。

 ただ、エネルギーと言っても、微妙に生き物くさいエネルギーという面倒くささがある。

 殺竜事件の序盤では呪殺地雷と言う、呪詛が完成したら辺り一面を焼き尽くす、爆弾よりもえげつないもんがある部隊に向けられている。

「これは怨念系の呪殺呪文です。この地で死んだ生き物たちの死霊を収集して、我々を呪わせているんです。彼等の途中で断ち切られた生命の力が呪詛として残っているんですよ」

「(中略)呪詛にとっては生命というものは過去の忌まわしい記憶のようなものなのです。意識としてはっきりあるわけではないのでしょうが、我々が生きていることが呪詛には”癇に障る”のですよ。恨めしいのではない」

 呪殺地雷の呪詛に対して言えば(他の呪詛、魔法についてはまた別のルールがありそうなので限定する)、生きているものに反応する攻撃してくるエネルギーといった感じだろうか。

 ちなみにこの呪殺地雷に関して回避する方法はこの部隊にはまず打つ手がないそう。この呪詛が気を逸らせる“死”があれば呪殺地雷はそちらに反応するだろうと。

 ここで彼らの”死”に関する考え方が出てくる。

 “死”とはエネルギーの一種で、生き物の死に反応し、エネルギーが大きいとそれに比例したエネルギーが必要とされる。

 この危機的な状況を打破する方法がないのだが、この部隊はなんと生還するのである。

 呪殺地雷であたりがどんどん暑くなっていったが、それがみるみる引いていくのだ。

 この部隊は知らないが、この世界にいるある巨大な生物が死んだのだ。

 ということで、私の推しの竜が一人死にます。

 この呪殺地雷に対抗するには“死”のエネルギーがどのくらい必要なのかと言うと、人間であれば数千人規模(ヒリキリザーンの火山の本来の災害よりは控え目なくらいの規模かな)、虫程度ならば数百億匹という”死”が必要。

 竜という生き者はざっくり言えば、割と寛大な火の鳥のような、知識も力も体格もこの世界で一番ではないかと言う位何もかもが大きい。(実寸大を知りたい。解れば今すぐにでも1/10000スケールのぬいぐるみを作るというのに)

 他の生き物の大量死が必要なのに対して、竜一人で呪詛は引っ張られるという。

 竜の所有する“死”のエネルギー量がどれだけ凄いか。


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 殺竜事件では死はエネルギーの一種と考えられているのですが、紫骸城事件ではまた別の考え方が。

 紫骸城という場所で、魔法使い(呪詛が使える人)の大会が使われていたのですが、そこでは次々と不可解な人が死ぬ事件が起きる。

 個人的に面白いと思ったのは、ここの現場では彼等はこれは「リ・カーズの呪いだ」と口ぐちに話す。

 紫骸城は白の持ち主リ・カーズと、彼女を討伐する為に来たオリセ・クォルトが戦った場所で、戦った後は二人は消失してしまったと。(中身間違っていたらごめんな)

 傍から見れば、この二人は死んだと思われているだろう。

 リさんも、オリセさんも強いので、死んだと思うのなら呪詛として残されているはずのエネルギーの凄まじさもあると思うけど、呪詛を吸収するお城の効果をそんなに過信しているのだろうか。

 不可解な事件で、目的も犯人も解らない中で、彼等が思い浮かんだのが「リ・カーズの呪い」って、君らはトリックの村人か。

 死とはエネルギーという概念がある世界で、この感覚が出てくるなんてなんかちょっと面白く感じる。

 ”死”のエネルギーに対して曲がりなりにもそれを扱う人たちが言うんですよ?

 雷に対して科学者が超常現象だと言っているようなもんですよ。

 いや、だから余計に覚えたのかな?

 呪詛という効果があったのは分かっても、どうやって行ったのか、目的も犯人も解らない。

 結果として、方法も犯人も見つかったのですが、そこは破きます。

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 紫骸城の効果として、呪詛を吸収するというのがありますが、その目的はリ・カーズさんは“死”のエネルギー貯金として置いてあったのです。

 リ・カーズさんに対抗する者への対抗策ですかな。

 リ・カーズのみのエネルギーであっても“足りない”という。

 この世界の魔女も力も相当凄いなと思ったけど、リ・カーズさん一応人間から生まれた人よね……ね?

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 ところでさ、この城には竜の骨格標本があるのですが、それって本当に模造品?

 あくまでも、この竜の骨格標本は偽物に違いないとフロスは言っていたけど、そんなお飾り程度に置くようなのがリ・カーズだろうか。

 何となくだけど、リ・カーズさんは竜を殺したことがあるのでは?

 竜の骨格を置いているのは、より呪詛が集まりやすいようにする為と、純粋にエネルギー調達の為ではないだろうか。リ・カーズさん、リアルモンハンはやめてください、泣いてしまいます。

 なんか、殺竜事件の時もリ・カーズさん呪詛集めにひょっこり顔出して竜のエネルギーかっさらっていきそうな想像をしてしまった。ひょっこリ・カーズ……

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 死というエネルギーが循環している世界だと思う。みなぽんが喜びそうだわ。

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