ちょっと!なによこれ!スクイー……ズじゃない!
誰よこんな紛らわしいことしたの!
ああ、取締役。すみません。それ私です
玲ちゃん?
ああ……まあ、気を付けてくれたらいいわ。
私も食い意地が悪かったし、
蟬ヶ沢が楠木玲とケーキの商品として仕事をしている。
蟬ヶがケーキがあることに気がつく。
素直に美味しそうだなと思い、楠木にこれは食べていいのもなのかしらと聞き、どうぞと許可をもらう。
食べるとそのケーキは偽物。
異様な質感に蟬ヶ沢は驚く。
「ああ、蟬ヶ沢さんケーキはそっちじゃなくて、そこの箱に入っている方です。差し入れなんですよ。誰からかわかりませんが、美味しいらしいですよ」
「怜ちゃんもいじわるね、こんないたずらをするなんて。軌川君の時も騙されたわ」
「きかわ……?」
蟬ヶ沢ははっとなり、ごまかす。
「ああ、別の仕事仲間よ。改めてこっちのケーキを食べるわね」
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