『戦車のような彼女たち』「鼠」P.221より
統和機構に回収された少年がいた施設は潜入していたパールによって壊滅された。
統和機構の実験動物(恐らく合成人間の生成)を処分するところで、パールは実験動物として集められた子供以外を抹殺してき、ジィドと合流し子供たちを連れて行く。
その中で少年はジィドがどんなに力を込めて動かそうとしても決して動くことは無く、ジィドも動かせなかった。この時既に少年は合成人間の能力を発露していた。
何故動かないのか、不審に思うジィドだが、パールは半年ほど共にいた為、思い当たる節があった。
この少年を説得すべく、同じ視線の高さまでに腰を落すっての、さりげないけどもとても人に対する行動としては重要だと思う。
相手に合わせるって結構凄いことだよ。
この説得でのパールさんの口調が特段優しい。
色んな人たちを見てきて、任務の為とはいえ人々を翻弄して裏切る光景を散々見てきた中で、失われぬ優しさというか。気遣いというか。
そういうところ好きです。
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