2019.01.31 15:02保険の日君も生命保険に掛けてみるかいと千条が言ってきたのだが、真顔なのがデフォなので冗談なのかそれとも、保険屋としての商売意識に目覚めたのか、伊佐は投げやりにお前に渡るようにしてやるよと答えておいた。みたいなss
2018.03.04 17:03大ッ嫌いその他サーカムコンビの『大ッ嫌い』という台詞を使った「明るい場面」を作ってみましょう。https://shindanmaker.com/74923 伊佐を少しきつめに叱ると、お前なんて大ッ嫌いだみたいな子供じみたことを言ってきた。(中略)僕が君を嫌うことがあるかなと千条が言ってきたものだから伊佐がむきになり……から始まる。
2017.12.08 22:00ある男曰く ある警護をしていた男が彼女を最初に見た印象は、この人は人間だろうかという疑問だった。 この男の本来の任務はある屋敷にいる人物の暗殺が目的である。今は上手く潜入し、警護をしている警官として隙を伺っている。 彼女は常に最低でも二人、いやもう一人を含めれば三人によって守られている。二人は警官、もう一人は「姉さん!」彼女の弟である。 勢いよく開けられてた戸は壊れてしまうのではないかと思ったが、なんとか壊れずに済んだ。 もう一人の警官―伊佐という男、彼はどうやら彼女のお気に入りらしい。彼女を匿う者が不在の隙を狙って伊佐に色々と相手を頼んでいる。勿論、我々(潜入の為、一応仕事はしている)は彼女に個人的に接触するのは禁じられている。伊佐ももちろん分かってはいるはず...
2017.12.04 21:00水槽の夢 彼女と会うのはいつも非現実的な場所。 目を開くと辺りは真っ白な空間。空も床も真っ白でここが部屋なのか、それとも雪原なのかもわからない。雪原ならば寒いはずだが、寒くもなく暑くもない。「伊佐さん」 振り向くと彼女がいた。かつて伊佐が警官だったこころに警護を担当していたその対象。 伊佐は今回はここが夢の中だと確信する。 警護していた時、彼女に関する情報はほぼ与えられてない。伊佐が知っているのは彼女の弟の名だけ。「なあ、いい加減教えてくれないか。貴女の名前を」あの時と同じように彼女は小悪魔的な笑みを浮かべて「教えてあげない」とはぐらかすのだ。 彼女はどこからか出てきたテーブルと椅子の元へ歩き、椅子に座る。右手でもう一つの椅子を指して伊佐にも座るように促す。「...
2017.11.08 22:00実は… 姉が伊佐に自分の髪の毛が長かった頃の写真を見せようとする。 伊佐の手に渡る前に隣にいた弟に写真を奪われてしまった。「あんなには見せられないな」ふんと鼻を鳴らして写真を隠してしまった。写真を奪った雅人は伊佐と自身の姉がいた部屋から出る。廊下を歩き、自分の部屋へ戻り、ベッドに座る。指先のみでつまんだ写真をぷらぷらさせながら見る。「姉さん、これ俺だって…」
2017.10.22 22:05もう一人葉書如何でしょうか伊佐さんと自分を呼ぶ声が聞こえる。声の聞こえる方を向くと彼女がいた。「二人して葉書を書きあうなんてズルいわ」隣にいる千条は凍ったように止まっている。他の人も停止している。動いているのは自分と、彼女だけのようだ。 彼女は千条と伊佐の間に飛び込んで挟まり、両方の腕を掴む。伊佐は彼女に引っ張られて転びそうになるが、千条は停止したまま場所を動くことが出来ないらしい、飛び込んできた彼女の衝撃を押さえた。 彼女は千条が停止していることに不服な様子を見せたが、仕方ないと小さく溜め息を付いた。「それは悪かったな」伊佐は彼女がこの場にいるわけがないことを理解していたが、久しぶりに話せることに嬉しさの方が勝り、何故ここにいるのかは追及しなかった。 彼女が千条が持っていた葉...
2017.08.24 15:44暑中見舞い如何でしょうか書店に寄る伊佐と千条。季節コーナーで暑中見舞いの葉書が展開されている。「こういうの送る相手がいれば楽しいだろうね」と呟く千条に「なら俺はこれを送ろうとしているんだが、千条はどれを選ぶ?」と適当に見繕った絵葉書を渡す。「そうだね…、伊佐は先に買いに生きなよ。着いてからのお楽しみさ」
2017.08.11 22:00ひやりひやり 伊佐は気が付いたら空を見ていた。何故空が見えるかと疑問が浮かぶがすぐに解った。自分は寝ていて、なにか固い板の様なところで寝ている。額と、首、手首足首には何か生ぬるい何かが当たっている。ぼうと意識が覚醒出来ていないが、起き上がり生ぬるい者を確認すると濡れたタオルだったり、ミネラルウォーターだったりが伊佐の身体に当てられていた。後ろも見ると、丁度頭が置かれていたところには鞄にジャケットが畳まれたものが掛けられていて、即席の枕があった。自分が寝かされていたのはベンチだった。 あたりを見回すとここが公園であることが分かった。時計を確認すると時刻は昼を過ぎている。この時間のせいか、この暑さのせいなのか人は少ない、少ないどころか人が居ない。 伊佐は何...
2017.08.11 22:00眼鏡を掛けてみたかったある事件で眼鏡を壊された伊佐、眼鏡を作り直しに行く。釘斗が折角眼鏡を新しくするなら眼鏡屋にでも行って好きなフレームでも選べばいいものをと言ってきた。
2017.07.06 22:00願うなら 百貨店の広場に大きな竹が一本立てられている。枝には沢山の短冊が掛けられている。短冊には様々な願いが書かれている。 見事な竹と、多種多様な願いに興味を引かれて伊佐は竹をしばらく見ていた。「何を見ているんだい?」千条が買い物を済ませてやってきた。「ああ、竹さ。短冊に書かれていた願い事を見ている」千条も一瞥する。「書いているのはおよそ十歳未満が68パーセント、十代が19パーセント、2パーセントは二十代から五十代、11パーセントが60代以降。子どもが多いね」「以外と大人も書いているんだな」「大人も書いているのは恐らく子供連れだよ。ほら」千条は短冊を書く机に視線を向ける。 3歳ほどの子供とその親らしき大人が笑顔で書いている。文字があまり書けない子に教えつつ、自...