2018.11.05 22:00呼び声 うっすら明るい空の下で荒野を歩く筒がいる。 歩く度に形は崩れ、体はぼろぼろと何かの固まりとして落としていく。 歩きながら、視界の端々では見たことがある死体が転がっている。 死体は白衣を着た女性、高校とおぼしき制服を着た女子学生。男子学生もいる。更に、転がる死体には人ではない何かも転がっている。何かの巨大な肉片は巨大すぎるあまり、ぱっと見るだけでは何か分からないだろう。恐竜の舌である。仕止め損ねた為か、それともまだ“向こう側”で生きているのか、切られた下はびくびくと動いている。転がる死体では唯一動いている。 思ったよりも多くないなと呟くと唇の端がぴしりと罅がはいる。片手を上げて、唯一の友に呼び掛ける。「竹田くん、聞こえるかい」一つ音を出すだけで皮膚は裂...
2018.09.11 22:00ナイトウォッチイメソンACIDMANの曲をいくつか聞いていたら、少しナイトウォッチのMADにしてみたい曲があったので、紹介。 曲名、歌詞、メロディーからなんとなくで選んでいるので、深くは考えないでね。(私の脳内イメージ画像は中澤一登氏の方のナイトウォッチです)
2017.10.22 22:00泡の跡宮下泡にも終わりが存在するだろうし、その終わりの瞬間が肉体の持ち主の瞬間。一瞬か少し前に白昼夢みたいな時間が流れない間があって、そこで泡もお別れを再度告げたら、ううっってなるブギーポップの終わりのひとつとして、宮下藤花の肉体の限界よりもブギーポップという人格そのものが消えるのが先だとする。言い残すともできない、何も残せないけど、消えた時だけ“消えた”ってはっきりと捉えたのが彼だったら。魔女戦争の波動の影響みたいに泡の関連する記憶を持ってんのは彼だけ。