概要。
千条のねーちゃん頑張りました。
姉×伊佐っぽいですが、CPとして認識するも良し、からかいでも良し。
彼女は困ったことをする。
「ねえ、お願いしてもいいかしら」
突然聞かれ返答に困り、黙る。彼女は返答されなくても気にしないようでそのまま話を続けた。
「お願いと言ってもお願いというほどでもないわ。ちょっとしたしてもらえたらいいわねってくらいよ」
ならば言って欲しいなと思うが、先に何を頼まれるのか予想はしてみる。
「付き合ってくださらないかしら?」
「…………何にでしょうか」
本気で真意がわからない。
彼女は呆れているような、がっかりしているような顔で本で顔を隠してしまった。
見張りの男が出て行ったあと、弟の雅人がティーセットを持って入ってきた。
お茶を飲んで一息つくはずだったが、雅人の姉は入ってくると同時に先程起きたことを一気にまくしたてた。
「ね、姉さん、まずはお茶を飲んでよ。折角入れても冷めたら台無しだよ」
彼女は言われるまま紅茶を飲んだが、飲み方は上品だったが、一気に飲んでしまった。
「伊佐さん鈍いわ!本当に鈍い!ちょっと雅人聞いているの?」
「姉さんそれ何回目だと思ってんのさ」
「何回だって言うわ」
「鈍いなら包み隠さず言えばいいじゃないか」
弟の言葉に彼女は俯いて、大きく溜め息を付いた。
「…っとに…鈍いったらありゃしないわ…」
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