2017.05.26 22:00駄菓子を買う法則 ちょっと古い、もとい老舗の駄菓子屋に来たサーカムの保険調査員。ペイパーカットの予告文を確認しに来た伊佐たちだったが、店主はかたくなに見せてくれない。偏屈で頑固、千条が説得するが納得するどころか店主を怒らせてしまう。伊佐が何個かの駄菓子を見て懐かしむと、店主は奇妙な要求をしてきた。 今から指定する金額に納める範囲で駄菓子を買え。 店主はそういうと店の奥に行ってしまった。「千条、指定された金額に合わせてお菓子を買うと組み合わせはどうなる?」二人してうんうん唸っていると、店主が戻ってきた。「君らは子供のころに駄菓子を買ったことは無いのか」「生憎近所に駄菓子屋が無かったものでね」「お前さんら、子供はいるかね」「いや、俺もこいつもいないよ」伊佐が知る限り、生前...
2017.05.21 05:51リアタイで暑かったのでネタにするしかない 全国夏日で、千条が暑さでダウン。 伊佐に熱中症には気を付けてと緑茶のペットボトルを渡した瞬間に千条が倒れる。 千条の顔はやや赤くなっていた。 伊佐は慌てて千条を車の後部座席に寝かせる。体を冷やさない程度に車の中を冷やす。 二人が通う病院に行き、すぐに釘斗に見てもらう。 一時間ほどすると千条は顔の赤みもほどよくなくなり、意識を取り戻した。 伊佐はガミガミと千条を叱る。千条はいつも他人(主に伊佐ばかり)気にかけて、自分のことは全く何もしない。 千条は静かに聞いていたが、伊佐の説教が終わると、伊佐に気づかれないように微かに口角をあげてくすくす笑った。
2017.05.11 22:00シャンプーの残り香フォロワー様のツイが元ネタです。 すんと伊佐は何か覚えのある匂いを感じた。香った要因は想像がついた。今しがたすれ違った千条から香ったのだ。 千条から何か匂いを発するというと言葉は奇妙だが、彼はあまり匂いが出る様な物を使わない。基本的に無臭のものばかり。シャンプー、リンス、ボディーソープ、石鹸、このあたりのものですら匂いがほとんどないのだ。彼は香水を使うことはありえないに等しい。 何故だろう。伊佐は無性に気になった。千条の個性という個性があのチップによって失われている所があるのに、昔の記憶でも蘇ったのだろうか。 伊佐は千条を追いかけた。 千条は伊佐とすれ違った後、雑誌が置いてある休憩室へ向かっていた。千条が入るのに続いて伊佐も部屋に入る。 千条は伊佐が来...